浅田真央と水蜜桃

 浅田真央選手・高橋大輔選手を中心に、
 フィギュアスケートの動画を紹介するブログです。
 採点の疑問も記事にしています。
 

08月« 2018年09月 /  123456789101112131415161718192021222324252627282930»10月
BLOGTOP » CATEGORY … 羽生結弦

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

羽生結弦66年ぶり五輪連覇 宇野昌磨が銀 史上初2人の表彰台

AS20180217001599_comm.jpg

AS20180217001765_comm.jpg

AS20180217001747_comm.jpg

羽生結弦66年ぶり五輪連覇 宇野昌磨が銀

 平昌冬季五輪は17日、フィギュアスケートの男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)がフリーで206・17点を出し、合計317・85点で男子としては66年ぶりの五輪連覇を達成した。宇野昌磨(トヨタ自動車)は銀メダル。日本人2人の表彰台は史上初。

 羽生はフリーの冒頭で4回転サルコーで成功、続く4回転トーループも成功。演技後半では4回転サルコー―3回転トーループで18・99点を稼いだ。4回転トーループからの3連続ジャンプや3回転ルッツで失敗したが、ミスを最小限にした。演技後、「まずこの会場で滑ることができてほっとしているのと、あと本当に自分がやりきれたなと思うくらいの演技ができたことがよかったと思う」と話した。

 SP3位の宇野は、冒頭の4回転ループで転倒したが、4回転フリップを成功させるなど立て直し、初の五輪で銀メダルを獲得。

 SP2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は予定していた3本の4回転のうち2度着氷し、フリーで197・66点、合計305・24点で銅メダルを獲得。

 SP4位の金博洋(中)は、フリーで4回転ジャンプを3度成功させて194・45点を出し、合計297・77点で4位。

 昨年末のグランプリファイナル王者のネーサン・チェン(米)が、フリーで6度の4回転ジャンプを試みて5度成功させるなど、215・08点を出し、合計297・35点で5位。チェンは、ショートプログラム(SP)でジャンプのミスが響き、82・27点で17位と出遅れていたが、会心の演技で巻き返した。

 SP20位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)がフリーで冒頭の4回転サルコーを決めるなどして164・78点で合計244・83点で18位。

(朝日新聞デジタル)


8fe92_1588_adc2de4c_dcbd1af7.jpg

figure-skating-winter-olympics-day-8-1.jpg


海外メディアの視線を集めた試合後の“美しきスポーツマンシップ”とは

 平昌五輪は17日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)は206.17点をマークし、合計317.85点で66年ぶりの連覇を達成。海外メディアは羽生、そして、銀メダルに輝いた宇野昌磨(トヨタ自動車)、銅メダルで同じブライアン・オーサー氏に師事するハビエル・フェルナンデス(スペイン)の3人が演技後に健闘を称え合う姿に対し、「メダリストの信じられないほどのスポーツマンシップ」と脚光を当てている。

 己の技術を高め上げ、栄光を競い合った男子フィギュア界の3人は、江陵アイスアリーナで粋なシーンを展開させた。

 試合後のリンクサイドで、羽生、フェルナンデス、宇野は笑顔を浮かべながら、お互いの健闘をねぎらう。そして、抱き合うと、涙で目を赤くした羽生とフェルナンデスの師匠、オーサー氏はこの模様を記念撮影していた。

 米スケート専門メディア「アイスネットワーク」は「男子のメダリストたちによる、素晴らしきスポーツマンシップの光景」と公式ツイッターで紹介。お互いを認め合う実力者の美しい光景にフィギュアファンも反応している。

海外ファン反響「記憶にあり限り、最高の表彰台。史上最高だ」
 返信欄では「記憶にある限り、最高の表彰台。1992年以来かもしれないが、これは史上最高だ。おめでとう、ブライアン・オーサー。教え子のもう2つのメダルに。彼はすべての記録を塗り替えている。この大会はおとぎ話のような結末を迎えた」「この3人にはゾクゾクさせられました。最高すぎます」などとコメントが記されていた。

 フィギュアスケートといえば、競技では得点を競い合うが、リンクを一歩離れればリスペクトし、称え合うのがスケーターのマインドにある。それは、五輪の舞台でも決して変わることはない。羽生、宇野、フェルナンデスというライバル関係も、平昌五輪を彩った忘れられない記憶となりそうだ。

(THE ANSWER編集部)


平昌オリンピック フィギュア 男子 フリー

【羽生2連覇、宇野は銀】
男子でショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)がフリーで206.17点をマークし、合計317.85点で66年ぶりの2連覇。今大会の日本選手団に最初の金メダルをもたらした。初出場でSP3位の宇野昌磨(トヨタ自動車)は202.73点を出し、合計306.90点で銀メダルを獲得した。初出場の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は18位だった。
SP2位の元世界王者ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が銅メダル。SPで17位と出遅れたネーサン・チェン(米国)が6度の4回転ジャンプに着氷して215.08点をマークし、5位と巻き返した。

【涙の連覇】
羽生は最終滑走、宇野の演技を控え室で見守った。五輪連覇が決まった瞬間、肩が震えて目に涙があふれた。テレビカメラに向かって「ありがとうございました」とつぶやき、銀メダルの宇野や、オーサー・コーチと抱き合って喜びをかみしめた。セレモニーでは「SEIMEI」の旋律に乗り、再びリンクに登場。銅のフェルナンデス、銀の宇野を抱き寄せて祝福した後、ジャンプして一番高い表彰台へ。音楽に合わせてフリーの「決めポーズ」を披露した。
宇野は銀メダル獲得に感極まる樋口コーチと対照的に、ぽかんと得点を見つめた。セレモニーではすっきりした表情。大会マスコットをもらうと、にこにこ顔で小さく手を振った。
---
羽生結弦の話 自分がやりきれた、と思うぐらいの演技ができた。(ケガをしていた)右足が頑張ってくれた。集中して、跳びたかったジャンプを跳べてよかったと思う。右足に感謝しかない。
---
宇野昌磨の話 全部(ほかの選手の演技を)見ていて、完ぺきなら1位になれる状況だと分かっていた。1個目のジャンプを失敗した後は「頑張ろう」と笑いがこみ上げてきた。(五輪に)特別な思いはなかったですね。最後まで。

【宇野が銀メダル】
最後の演技者だった宇野は202.73点、合計306.90点で、銀メダル。曲はプッチーニのオペラ「トゥーランドット」。演技冒頭でスピードに乗りきれず、4回転ループで転倒した。すぐに気持ちを切り換え、4回転フリップを軽やかに決めた。ジャンプの基礎点が1.1倍になる後半の1本目、イーグルからのトリプルアクセルはGOE(出来栄え点)で加点を得る好ジャンプ。しかし、4回転と2回転の連続トーループは2本とも着氷が乱れるミス。
その後は諦めずにリカバリー。最後の4回転となったトーループにしっかり成功。さらにトリプルアクセルからの3連続ジャンプ、サルコーとトーループの連続ジャンプを繰り出して場内を沸かせた。演技後は少し残念そうに苦笑い。ステップやスピンでレベルの取りこぼしはあったものの、羽生を上回る技術点を獲得、演技点もすべて9点台だった。

【フェルナンデスは痛いミス】
元世界王者でSP2位のフェルナンデス(スペイン)は197.66点で合計305.24点。羽生を上回れなかった。序盤に4回転トーループと4回転サルコーと2回転トーループの連続ジャンプを決めたものの、後半に予定していた4回転サルコーが2回転になる痛恨のミス。

【羽生が連覇】
羽生は206.17点、合計317.85点で五輪連覇。曲は映画、陰陽師より「SEIMEI」。気迫ある表情でリンクに出た。冒頭の4回転サルコーを流れるように着氷し、続く4回転トーループにも余裕。ともにGOE(出来栄え点)で満点3点の加点を得た。3回転フリップも決めて序盤のジャンプは全て成功。ステップシークエンスで魔物をはらう陰陽師の世界を作り上げた。
ジャンプの基礎点が1.1倍になる後半には4回転サルコーと3回転トーループの連続ジャンプに成功、だが連続ジャンプを予定していた4回転トーループの着氷で大きくバランスを崩し、2本目が跳べなかった。得意にしているトリプルアクセルからの3連続ジャンプで立て直し、最後のジャンプだった3回転ルッツは着氷で前のめりになりながらもこらえた。
ミスはあったものの、表現力を示す演技点は5つの項目すべて9点台の後半をそろえ、10点満点をつける審判も。大歓声と拍手の中で演技を終えると、感情を爆発させて何かを叫び、戦い抜いた右足首にそっと両手を添えた。

【金は転倒】
四大陸選手権覇者でSP4位の金博洋(中国)は194.45点で合計297.77点。序盤にルッツとサルコーの4回転ジャンプに成功。しかし、後半2本挑んだ4回転トーループの1回目に転倒した。その後、4回転と2回転の連続トーループで立て直し、4回転ジャンプは3種類3度。

【チェンが圧巻の演技】
SP17位と出遅れたチェン(米国)が215.08点を叩き出し、合計297.35点。最終組を残しトップに立った。4種類6度の4回転ジャンプに挑み、すべて着氷した。冒頭で最高難度のルッツに成功すると、フリップを2度、トーループを2度、さらにサルコーを1度着氷。2度目のフリップで手をついたのが唯一のミスで、自己ベストを更新した。

【田中は2度転倒】
田中は164.78点、合計は244.83点。音楽は「フェリーニ・メドレー」。最初の4回転サルコーに成功、今大会初めて4回転ジャンプを決めた。続いて4回転サルコーからの連続ジャンプに挑んだものの、1本目で転倒した。さらに、演技後半は4回転トーループは着氷で大きく乱れ、2度目のトリプルアクセルでも転倒と、ジャンプにミスが続いた。終盤に単発で予定していた3回転ルッツの後にジャンプを2つ続けて3連続ジャンプにするなどリカバリーを目指したが、得点は伸びなかった。
---
田中刑事の話 (4回転サルコーを決めて)団体、SPと失敗していたジャンプを何とかひとつ踏ん張れた。全体を通して悔しい気持ちが残った。この緊張感は今後の宝になる。

(朝日新聞デジタル)





浅田真央さんが羽生、宇野、そしてN・チェンを祝福

 フィギュアスケート元世界女王の浅田真央さん(27)が、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)男子フィギュアスケートで66年ぶりの2連覇を飾った羽生結弦(23)と、初出場で銀メダルを獲得した宇野昌磨(20)に祝福のメッセージを寄せた。

 自身のインスタグラムで過去に撮られた2人とのスリーショットを公開し、「ゆづ君! しょうま! おめでとう!! すごい! すごい! すごすぎる!! 最高でした!!」と書き込んだ。羽生とはともにソチ五輪代表、宇野は浅田さんが競技に誘った経緯がある。

 さらに、名前を挙げたのはネーサン・チェン(米国)。5種類の4回転ジャンプを操る優勝候補ながらショートプログラム(SP)で17位と低迷。だが、この日のフリーでは五輪史上初となる5本の4回転ジャンプを成功する会心の演技で自己ベストをだしてカムバックを果たし、最終的に5位で大会を終えた。その姿はソチ大会でSP16位に沈みながら、翌日のフリーで世界の感動を生む復活の演技を見せた浅田さんに重なっていた。

 「そして、、、ネイサン! 最高の演技ができて良かった!!」とねぎらいの言葉を記した。

(日刊スポーツ)


真央さんが導いた宇野のスケート人生 5歳時に出会い「フィギュアやらない?」

 「平昌五輪・フィギュアスケート男子・フリー」(17日、江陵アイスアリーナ)

 昨季の世界選手権2位でSP3位につけ、最後に演技した初出場の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が銀メダルを獲得した。

 なんて楽しそうに滑るんだろう。幼い頃に見たその軽やかな滑りが、宇野の人生を変えてくれた。5歳の時、初めていったスケートリンク。そこで“女神”に出会った。「かわいいね。フィギュアやらない」-。笑顔で声を掛けてくれたのは、浅田真央さん。のちに日本中を魅了するヒロインに誘われ、銀盤の世界に導かれた。

 「人生を変えてくれた人。僕が今、ここにいるのは、浅田選手のおかげ」

 成長するに従い気恥ずかしくなり、呼び方は「真央ちゃん」から、いつしか「浅田選手」になった。真央さんからは「成長して敬語になって寂しい」と言われたこともあったが、尊敬するスケーターだからこそ、気軽には接することができなくなった。真央さんが引退を発表してから行われた表彰祝賀会で、選手を代表して花束を渡した。「スケートを始めるきっかけを作ってくれてありがとう」。日頃は言えない言葉を、思いを伝えた。

 一緒に立つことはできなかった夢舞台。真央さんから教わったトリプルアクセルを後半に2本決め、し烈なメダル争いを制した。手にしたのは、真央さんが初めて五輪で取ったものと同じ銀メダル。胸に輝くその勲章を、宇野はちょっとだけ誇らしそうに掲げた。

(デイリースポーツ)
スポンサーサイト

続きを読む »

グランプリシリーズの意味

羽生選手、中国杯メダル獲得おめでとうございます。


201411082252408b5.jpg




続きに本音です。

続きを読む »

羽生結弦特集 オーサーコーチと2種類の4回転に取り組む 【動画】

「報道ステーション」で放送された、羽生結弦選手を特集した動画を紹介します。

新しく師事したオーサー・ブライアンコーチとの取り組みや、ライバルで同門のハビエル・フェルナンデス選手との関係などを話しています。

ユヅは長く指導を受けていた安部奈々美先生と昨季にコンビ解消、同年代のライバルを指導するオーサーコーチと契約し、カナダへ練習拠点を移しました。

未だに震災の爪あとが残る仙台では練習もままならないでしょうから、拠点変更は致し方ない問題だと思います。
でも、長く苦楽を共にした指導者の変更や、ライバルを教えるコーチに割り込むのは、色々な意見があるでしょうね。
この辺りは、ユヅの意思の他にも大人の事情が絡んでるのも知れませんが…
時間が過ぎれば背後事情が明らかになるのか、関係者だけの秘密なのか…。

これまでのユヅは、本音を自分の言葉で吐露しながらも己を見失う事無く、人に好感や親近感を抱かせるのが上手い人という印象でした。
コレが作り物だとあざとくなるのですが、フィギュアへの意思や先の目標に嘘がないので、言葉に説得力があるんですよね。
要領が良くて賢くて、才能と愛嬌のある若手選手。
言葉の回り道や虚勢がほぼないので、多分インタビュアーさんからの心象も良かったと思います。

注目が高まりマスコミに取り上げられると、今までとは考えられないような物が手に入れられる反面、失ってしまう物もあります。
今は言えない事もたくさんあるんじゃないかなー…なんて老婆心が沸いちゃいます。
興味本位で勘ぐりたいとは思いませんが、見ていて複雑な気持ちがしてしまいます。

-ちょっぴりセンチになっちゃいましたが、内容としては面白かったですよ。
特に集団基礎練習の風景や、フェルナデス選手が武器とする2種類の4回転への切望などが興味深かったです。

シーズン本番なのでこれからもフィギュアの特集が組まれるのでしょうが、選手をアイドル扱いせず、アスリートとして取材してくれる特集が増えて欲しいです。

続きを読む »

羽生結弦がコーチを変更 ブライアン・オーサー氏に

 

 



羽生結弦がコーチを変更 B・オーサー氏に

 フィギュアスケートの世界選手権(3月、フランス・ニース)で銅メダルを獲得した羽生結弦(17)=宮城・東北高=が、バンクーバー五輪金メダルの金妍児(キム・ヨナ)=韓国=を育てたブライアン・オーサー・コーチに師事することになった。
日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア部長が25日、明らかにした。

 伊東部長によると、現在、師事している阿部奈々美コーチとは24日付で、師弟関係を円満に解消した。
羽生は「海外に出て広く挑戦し、もっとレベルを上げたい」と、コーチ交代の理由を話しているという。
羽生は高校在学中のため、当面はオーサー氏が拠点とするカナダのトロントと日本を行き来する。【芳賀竜也】

(毎日新聞 2012年04月25日 18時17分(最終更新 04月25日 18時23分)

続きを読む »

羽生結弦、手に入れたシニアの戦い方 「どうしても世界選手権に」

2011-11-30-2.jpg


羽生結弦、手に入れたシニアの戦い方 0.03点差を決めた冷静な戦略

 GPシリーズ最終戦となるロシア杯。羽生結弦はショート2位からの逆転で、GP初優勝を決めた。ファイナル進出のためには優勝しかない背水の陣で、2位と0.03点差という、首の皮一枚での優勝。その0.03点には、羽生が1年かけて練り上げた「シニアの戦い方」が凝縮されていた。

■「人並みではない」負けず嫌い

 小さい時から、負けん気の強さは頭一つ抜けていた。
「何か自分ができないと『悔しい』って思う気持ちが、小さいときから他の子とは一線を画していた」と阿部奈々美コーチは振り返る。

 小学校5年生の終わりから阿部コーチに師事。悔しさをバネにする驚異的な吸収力で、あっという間に5種類の3回転ジャンプを覚え、12歳で全日本ジュニア選手権3位。トリプルアクセルを手に入れると、13歳で同大会優勝。そして14歳の史上最年少でジュニアGPファイナルを制し、同シーズンの世界ジュニア選手権で優勝した。
「負けず嫌いです。手が届かないような高い目標を置いて、そのプレッシャーに耐えながらガーッと登っていくんです。手が届かないようなものを、絶対にやってやると思って耐えて、考え抜いて、つかみ取ることに達成感がある」

 負けず嫌いなどという簡単なものではない。どん欲な吸収力、何事にも耐える闘争心、あくなき探究心。頼もしいことこの上ない、アスリート向きのハートを持った選手として将来を嘱望された。

■シニアの戦い方の必要性

 ジュニア王者として、鳴り物入りでスタートした昨シーズン。ジュニア時代の勢いのまま、派手なシニアデビューを果たすかに思われたが、表彰台から遠のいた。ジャンプの技術面は、「トリプルアクセルは安定、4回転も確率が高い」という男子トップレベルだったが、「勝ちたい」気持ちが空回りし、試合となるとジャンプミスが出るようになってしまったのだ。

 阿部コーチにとっては、初に等しい“シニアトップレベル”の教え子。コーチ自身も新しい戦略の必要性を感じていた。
「いけいけドンドンで良かったジュニアの時と違って、シニアにはシニアの戦い方がある。これからは冷静な判断、はやる気持ちを抑えることも必要になってくる。彼の気持ちのコントロールをしなければ……」
 ジュニアでは、感情が溢れる演技力やジャンプなどの能力で、一歩抜けることができた。しかし、シニアは高い能力を持った者の集まり。才能があるかどうかではなく、それをいかに試合で出すかの戦略が勝敗を分ける。

■「他の選手から吸収したい」欲が裏目に

 昨シーズンのGPシリーズ、羽生の頭の中にあったのは「シニアのトップから、何でも吸収しよう」というどん欲なチャレンジャー精神だった。
 この「欲」が良い方に出たのが、GP初戦のNHK杯。公式練習で、高橋大輔や無良崇人らの4回転トーループを目の前で見た。
「すごい。4回転ってこうやるんだ! やっぱり生で見ると違う!」
 選手と同じ目線で4回転を見るのは初めてだった。練習の間に目で見て吸収すると、なんと本番で初成功を収めた。終わってみれば、総合4位と納得の結果だった。
「あの4回転の初成功で、試合中に他の選手から吸収しようという気持ちが、変に強まった」と羽生。

 そして2戦目のロシア杯。「欲」は裏目に出る。優勝候補は、パトリック・チャン(カナダ)。昨シーズン、飛ぶ鳥を落とす勢いで4回転をバンバン決め、さらに極上のフットワークで演技構成点(表現面)も高得点をたたき出していた。
「今世界で一番評価の高いパトリックに勝てば、僕が王者。ファイナルにも行ける」
 そう思うと、練習中、自分のジャンプの練習もそっちのけで、パトリックを追尾。エッジワークなどの軌道をすべてまねして、「こんなに深いエッジに乗っていたんだ!」「こんなにスピードが出ていたんだ」と実感した。阿部コーチは、「ちゃんと自分に集中して」と言ったが、その言葉も右から左へ。パトリックのことしか考えないまま試合を迎えた。
 そしてフリー。4回転トーループが3回転になってしまうと、そこからジャンプ変更のシュミレーションができず、同じ3回転ジャンプを繰り返し跳び、ルール違反の0点となったのだ。
「地に足が着いていませんでした。冷静じゃなかったです」と羽生。結果、総合7位に終わった。

 阿部コーチから改めて「自分に集中できていない」と指摘され、素直に納得した。
「奈々美先生に言われたことは正しい。アイスショーなら良いけど、試合の最中にキョロキョロして他の選手から吸収しようというのは、タイミングが違う」
 ミスがあるほど、それをバネに成長していくタイプの羽生。反省を生かして、2011年2月の四大陸選手権は、自分に集中した演技で4回転をフリーで決め、高橋大輔に次ぐ2位と大健闘した。

■中国杯で欲を出し、0.22点差で逃した表彰台

ロシア杯・フリーの演技では冷静な判断を見せ、自ら勝利をつかみ取った【森美和】「シニアでの戦い方」は次の段階を迎えた。

 今シーズンの中国杯。ショート2位で迎えたフリーの冒頭で、見事な4回転トーループを成功。しかし後半、トリプルアクセルでややスピードのない着氷から、無理やり3回転トーループを連続して跳び、転倒してしまったのだ。
「欲を出し過ぎました。精神的に落ち着いていなかったですね。勝ちたいからもっと点を取らなきゃって、焦っていました」と羽生。
 3位と0.22点差の僅差で表彰台を逃した。

 すかさず待っていたのは、阿部コーチからのアドバイスと次の戦略だ。
「欲を出し過ぎない! 連続ジャンプを2回転にして転倒しなければもっと点が出た。がむしゃらに跳ぶことが正解ではないのよ。4分半の間、その瞬間ごとに最良のものを判断していくことがシニアでは必要。つい欲を出してしまう、その弱い自分と戦いなさい」
 その言葉は羽生の胸に刺さった。負けん気の強さは、自身では長所だと思っていた。しかし冷静さを失わせて、足を引っぱる事もあると気づいたのだ。


2011-11-28-5.jpg


■「自分に集中、欲も出さない」

 そして迎えた今回のロシア杯。羽生は落ち着いていた。
「去年のロシア杯のように周りに気を取られず、完全に自分に集中していました。そして今年の中国杯みたいに欲が出たり焦っていなくて、冷静でした」
 1位のジェレミー・アボットと0.76点差で迎えたフリー。阿部コーチは「冷静に!」と最後の言葉をかけた。

 冒頭の4回転トーループで転倒。しかし諦めずに、続くトリプルアクセルを決めた。そして後半の3つのジャンプが羽生の新境地だった。
 予定では『トリプルアクセル+3回転トーループ+2回転トーループ』『3回転ルッツ+2回転トーループ』『3回転ループ』の3種類だった。
 中国杯では、このトリプルアクセルをギリギリで降りたあと、無理に3回転を連続して跳び転倒している。
 まずトリプルアクセルをクリーンに降りると「ここは3回転を連続でできる」と判断し、『トリプルアクセル+3回転トーループ』を成功。3つ目の2回転トーループは「3つ目は危険」と感じ、無理せずに止めた。
 続いて『3回転ルッツ』。降りた瞬間に「ちょっと感触が悪いから連続は止めよう」と感じ、あたかも単発ジャンプの予定だったような顔でチェック(ジャンプを止めるポーズ)を決める。
 そして最後の3回転ループに、「ここで確実に点を稼ごう」と2回転トーループの連続ジャンプを付けた。3連続にする手もあったが、無理はせず、『3回転ループ+2回転トーループ』に抑えた。

■0.03差、薄氷勝利をつかんだ冷静な判断

 結果を見れば、転倒した4回転以外は、すべてのジャンプが加点。羽生の心の中ではさまざまな作戦と葛藤があったが、「すべてクリーンに成功した」とみなされたのだ。結果は0.03点差での優勝だった。

 2回転トーループは「1.3点」、1回転トーループは「0.4点」。どの連続ジャンプが不足しても、また無理して出来栄え(GOE)で「マイナス1~3」がついても、なしえない優勝だった。冷静な判断で「質の高いジャンプ」をそろえたことが勝因だった。

「ルッツから無理に連続ジャンプを跳んだり、ループの後に欲を出して3連続にしていたら、ミスが出た可能性があった。中国杯の反省を見事にクリアして、瞬時に冷静な判断をしていた」と阿部コーチ。
 羽生も「後半までずっと冷静に、集中が続いていた。跳びたいという自分の欲に勝ちました」と、シニアの戦い方に手ごたえを感じた様子だ。

 表彰式でもらった初めてのGP金メダル。表彰式が終わると、すぐに阿部コーチのもとに駆け寄り、金メダルをその首にかけた。
「いつもメダルを取ったら、最初に奈々美先生にかけるんです。僕のルーティンみたいなもの。自分ひとりで勝ってるわけじゃないっていうのを忘れないために」

 集中力、冷静さという大きな武器を手に入れた羽生。「グランプリファイナルと全日本選手権でも、また課題が見つかるはず。それをクリアしてもっと強くなりたい」
 GP優勝を喜ぶどころか、頭の中にあるのは次の試合で何を吸収するか。そのどん欲さこそが、これからシニアを闘っていく彼の最大の武器になるだろう。

<了>

(2011年11月30日(水) スポーツナビ)

続きを読む »

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。