浅田真央と水蜜桃

 浅田真央選手・高橋大輔選手を中心に、
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浅田真央 「今季はきれいなスケーターになりたい」(日経新聞)

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■京都旅行や車の免許取得…いいオフ過ごす

 シーズン終わるといつも「休みたい」という気持ちになります。昨季が終了した直後は正直、そうした気持ちが強かったです。

 注目されるプレッシャー? ありますね。応援して下さる方のために、(今季は)しっかり結果も残さないといけないな、と思いますし……。

 スケートは好きです。試合に向かって練習がハードになると、休みたい気持ちは薄れていきます。今はもう「今季はいいスタートを切るぞ」としか思ってません。

 いいオフを過ごせたと思います。今年はけっこう、スケート以外のことをしました。京都に遊びに行ったほか、一番の目標だった自動車免許も1カ月集中で、一度も落ちることなく無事に取得できました。

■ちょっとした息抜きがいい気分転換に

 (免許をとったことで)行動範囲が広がったのがうれしいです。今までは地下鉄を利用していました。気づかれることはほとんどないんですけれど、あちこち移動するのに、時間がかかっていましたから。

 起きてスケート、食べてスケート、寝てスケート……、今まではだいたいそういう生活でした。でも、最近、「こういう時間の使い方があるんだな」って知りました。練習のある日でも、練習後に外食したり、ショッピングに行ったり、ちょっとした息抜きがいい気分転換になるんだ、って思いました。

 休みの日は、かなり自由にやっています。1人でも出歩きますよ。東京ではよくします。最近、面白かったのは代々木上原。商店街の路地裏とか楽しかった。巣鴨や浅草も興味あるんですが、さすがにフィギュアのシーズンが始まるので当分はお預けです。

♪ 続き ♪

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ケーキは2個ぐらいはペロリ。しっかり動いて体重はコントロールしている


■今季の課題はスピード

 表情が晴れやかになった? (一昨年まで師事していた)タチアナ・タラソワコーチはロシアにいるので、なかなか一緒にいられませんでした。そのため、1人で練習することが多く、ずっと気が張り詰めていました。それがとれたからじゃないですかね。

 昨年から佐藤信夫コーチについて、(妻の)久美子先生もいて、毎日誰かが見てくれているので安心しています。

 信夫先生には、スケーティングから教わりました。肩が上下運動しないこと、これがジャンプまですべてにつながること……。先生から言われている今季の課題はスピード。「スピードに勝る魅力はない」と話してくれています。

■昨季の教訓を肝に銘じて

 そして「成果や失敗を忘れない」ということも、昨季の教訓として肝に銘じています。

 ジャンプの失敗もそうですけれど、練習の仕方も……。(昨季は)同じ失敗を何回かしました。間違えたり、失敗することは「成功への道」でもあるんですけれど、何度も同じ過ちを繰り返してはいけません。

 そうならないように今季はあらかじめ、プログラムの構成を決めます。昨季は試合当日にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶか、跳ばないかを決めていましたけれど、今季はシーズン前に先生としっかり話し合って決めて、練習からそれで通すつもりです。

 21歳になって“年齢”は感じますよ。練習で一番つらいのは、曲をかけてプログラムを通してやったり、連続して同じパートを繰り返すことです。ものすごくスタミナを使います。練習は嫌ではないんですけれど、疲れるんです。昔は何回通してやっても、ぜんぜん余裕だったのに……。


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いろいろなジャンルを滑れて、「きれいなスケーターになりたい」という


■スケートと同じくらい踊るのも好き

 踊ることの楽しさを思い出すようにしています。曲の中でダンスをしているイメージ。そうするとあまり疲れません。踊りながら、いいポジションを探して滑ると、スケートって奥深いなって思います。

 久美子先生には、「(東日本大震災のチャリティーで、浅田がホスト役を務めたショーの)THE ICEのように滑りなさい」っていわれます。

 スケートと同じくらい、踊るのも好きなんですよ。でも、試合になると、どうしても勝負を意識してしまう。自分がまず楽しんだ「THE ICE」は、見に来てくれた方々の笑顔も感じられました。ショーのように「見せる」気持ちを持って滑ることもいいのかな、って思います。それは“新発見”です。

■フリーは可愛らしい部分もある“お姫様”

 フリーの「愛の夢」は昨季と同じプログラムですから、今季はだいぶ“しっくり”してきています。今は滑っているときは、気持ちも表情も「ハート」になっていると思う。

 新しく作ったショートプログラム(SP)の「シェヘラザード」は、タチアナ先生のところに振り付けに行くたびに聴いていて、いずれは滑りたかった曲です。多くのスケーターが滑っているけれど、私のはアレンジが効いていて、強いだけでなく、可愛らしい部分もある“お姫様”です。

 タチアナ先生は自分の違った部分を引き出してくれたと思う。昔の映像を見ると、ただかわいい、かわいいという感じが多かったでしょう? (そこから)3段階くらい引き上げて、大人の一歩を踏み出させてくれたと思います。


 フリーのローリー・ニコル先生は、小さいころから真央のことを知っている。たくさんのステップを教えてくれたのも、自分に合ったプログラムを作ってくれるのもローリー。


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自分が楽しんでどこまでできるのか? それを突き詰めていくのが、今年の真央の挑戦


■ローリーとタチアナ先生の組み合わせはベスト

 タチアナ先生の動きは独特なんですけれど、ローリーは「こういう風に行きたいんだけどな」と自分が思っているところに、すんなり入ってくるような振り付けで、やりにくいところがありません。

 何よりローリーが素敵です。滑りが力強くてしなやかで、そんなローリーを見るのも好きです。愛というか、すごくスケートを愛してるなっていう気持ちを感じる先生です。ローリーとタチアナ先生の組み合わせは、今の自分にとってはベストだと思います。

 今季の初戦は11月のNHK杯(11~13日)で、過去2シーズンより1カ月ぐらい遅いです。その分、じっくり準備ができます。

■楽しんでどこまでできるのか

 昨季は皆さんをやきもきさせてしまって、「心配しました」という声もいただきましたから、今季はよい演技をお見せしたいですね。新しいことに挑戦するのでなく、今できることをしっかり自分のものにしたいです。

 ロシアの10代の選手や、新しい選手がどんどん出てくるのは時の流れ。真央も(昔は)そうだったんです。でも選手一人ひとり、個性は違います。自分は「きれいなスケーター」になりたいです。

 競技なので強い気持ちや、勝ち負けを意識することもあると思います。そうした気持ちを持ちつつ、自分が楽しんでどこまでできるのか? それを突き詰めていくのが、今年の真央の挑戦かもしれません。

(2011.10.11 07:00 日本経済新聞 今季はきれいなスケーターになりたい


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