浅田真央と水蜜桃

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羽生結弦、手に入れたシニアの戦い方 「どうしても世界選手権に」

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羽生結弦、手に入れたシニアの戦い方 0.03点差を決めた冷静な戦略

 GPシリーズ最終戦となるロシア杯。羽生結弦はショート2位からの逆転で、GP初優勝を決めた。ファイナル進出のためには優勝しかない背水の陣で、2位と0.03点差という、首の皮一枚での優勝。その0.03点には、羽生が1年かけて練り上げた「シニアの戦い方」が凝縮されていた。

■「人並みではない」負けず嫌い

 小さい時から、負けん気の強さは頭一つ抜けていた。
「何か自分ができないと『悔しい』って思う気持ちが、小さいときから他の子とは一線を画していた」と阿部奈々美コーチは振り返る。

 小学校5年生の終わりから阿部コーチに師事。悔しさをバネにする驚異的な吸収力で、あっという間に5種類の3回転ジャンプを覚え、12歳で全日本ジュニア選手権3位。トリプルアクセルを手に入れると、13歳で同大会優勝。そして14歳の史上最年少でジュニアGPファイナルを制し、同シーズンの世界ジュニア選手権で優勝した。
「負けず嫌いです。手が届かないような高い目標を置いて、そのプレッシャーに耐えながらガーッと登っていくんです。手が届かないようなものを、絶対にやってやると思って耐えて、考え抜いて、つかみ取ることに達成感がある」

 負けず嫌いなどという簡単なものではない。どん欲な吸収力、何事にも耐える闘争心、あくなき探究心。頼もしいことこの上ない、アスリート向きのハートを持った選手として将来を嘱望された。

■シニアの戦い方の必要性

 ジュニア王者として、鳴り物入りでスタートした昨シーズン。ジュニア時代の勢いのまま、派手なシニアデビューを果たすかに思われたが、表彰台から遠のいた。ジャンプの技術面は、「トリプルアクセルは安定、4回転も確率が高い」という男子トップレベルだったが、「勝ちたい」気持ちが空回りし、試合となるとジャンプミスが出るようになってしまったのだ。

 阿部コーチにとっては、初に等しい“シニアトップレベル”の教え子。コーチ自身も新しい戦略の必要性を感じていた。
「いけいけドンドンで良かったジュニアの時と違って、シニアにはシニアの戦い方がある。これからは冷静な判断、はやる気持ちを抑えることも必要になってくる。彼の気持ちのコントロールをしなければ……」
 ジュニアでは、感情が溢れる演技力やジャンプなどの能力で、一歩抜けることができた。しかし、シニアは高い能力を持った者の集まり。才能があるかどうかではなく、それをいかに試合で出すかの戦略が勝敗を分ける。

■「他の選手から吸収したい」欲が裏目に

 昨シーズンのGPシリーズ、羽生の頭の中にあったのは「シニアのトップから、何でも吸収しよう」というどん欲なチャレンジャー精神だった。
 この「欲」が良い方に出たのが、GP初戦のNHK杯。公式練習で、高橋大輔や無良崇人らの4回転トーループを目の前で見た。
「すごい。4回転ってこうやるんだ! やっぱり生で見ると違う!」
 選手と同じ目線で4回転を見るのは初めてだった。練習の間に目で見て吸収すると、なんと本番で初成功を収めた。終わってみれば、総合4位と納得の結果だった。
「あの4回転の初成功で、試合中に他の選手から吸収しようという気持ちが、変に強まった」と羽生。

 そして2戦目のロシア杯。「欲」は裏目に出る。優勝候補は、パトリック・チャン(カナダ)。昨シーズン、飛ぶ鳥を落とす勢いで4回転をバンバン決め、さらに極上のフットワークで演技構成点(表現面)も高得点をたたき出していた。
「今世界で一番評価の高いパトリックに勝てば、僕が王者。ファイナルにも行ける」
 そう思うと、練習中、自分のジャンプの練習もそっちのけで、パトリックを追尾。エッジワークなどの軌道をすべてまねして、「こんなに深いエッジに乗っていたんだ!」「こんなにスピードが出ていたんだ」と実感した。阿部コーチは、「ちゃんと自分に集中して」と言ったが、その言葉も右から左へ。パトリックのことしか考えないまま試合を迎えた。
 そしてフリー。4回転トーループが3回転になってしまうと、そこからジャンプ変更のシュミレーションができず、同じ3回転ジャンプを繰り返し跳び、ルール違反の0点となったのだ。
「地に足が着いていませんでした。冷静じゃなかったです」と羽生。結果、総合7位に終わった。

 阿部コーチから改めて「自分に集中できていない」と指摘され、素直に納得した。
「奈々美先生に言われたことは正しい。アイスショーなら良いけど、試合の最中にキョロキョロして他の選手から吸収しようというのは、タイミングが違う」
 ミスがあるほど、それをバネに成長していくタイプの羽生。反省を生かして、2011年2月の四大陸選手権は、自分に集中した演技で4回転をフリーで決め、高橋大輔に次ぐ2位と大健闘した。

■中国杯で欲を出し、0.22点差で逃した表彰台

ロシア杯・フリーの演技では冷静な判断を見せ、自ら勝利をつかみ取った【森美和】「シニアでの戦い方」は次の段階を迎えた。

 今シーズンの中国杯。ショート2位で迎えたフリーの冒頭で、見事な4回転トーループを成功。しかし後半、トリプルアクセルでややスピードのない着氷から、無理やり3回転トーループを連続して跳び、転倒してしまったのだ。
「欲を出し過ぎました。精神的に落ち着いていなかったですね。勝ちたいからもっと点を取らなきゃって、焦っていました」と羽生。
 3位と0.22点差の僅差で表彰台を逃した。

 すかさず待っていたのは、阿部コーチからのアドバイスと次の戦略だ。
「欲を出し過ぎない! 連続ジャンプを2回転にして転倒しなければもっと点が出た。がむしゃらに跳ぶことが正解ではないのよ。4分半の間、その瞬間ごとに最良のものを判断していくことがシニアでは必要。つい欲を出してしまう、その弱い自分と戦いなさい」
 その言葉は羽生の胸に刺さった。負けん気の強さは、自身では長所だと思っていた。しかし冷静さを失わせて、足を引っぱる事もあると気づいたのだ。


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■「自分に集中、欲も出さない」

 そして迎えた今回のロシア杯。羽生は落ち着いていた。
「去年のロシア杯のように周りに気を取られず、完全に自分に集中していました。そして今年の中国杯みたいに欲が出たり焦っていなくて、冷静でした」
 1位のジェレミー・アボットと0.76点差で迎えたフリー。阿部コーチは「冷静に!」と最後の言葉をかけた。

 冒頭の4回転トーループで転倒。しかし諦めずに、続くトリプルアクセルを決めた。そして後半の3つのジャンプが羽生の新境地だった。
 予定では『トリプルアクセル+3回転トーループ+2回転トーループ』『3回転ルッツ+2回転トーループ』『3回転ループ』の3種類だった。
 中国杯では、このトリプルアクセルをギリギリで降りたあと、無理に3回転を連続して跳び転倒している。
 まずトリプルアクセルをクリーンに降りると「ここは3回転を連続でできる」と判断し、『トリプルアクセル+3回転トーループ』を成功。3つ目の2回転トーループは「3つ目は危険」と感じ、無理せずに止めた。
 続いて『3回転ルッツ』。降りた瞬間に「ちょっと感触が悪いから連続は止めよう」と感じ、あたかも単発ジャンプの予定だったような顔でチェック(ジャンプを止めるポーズ)を決める。
 そして最後の3回転ループに、「ここで確実に点を稼ごう」と2回転トーループの連続ジャンプを付けた。3連続にする手もあったが、無理はせず、『3回転ループ+2回転トーループ』に抑えた。

■0.03差、薄氷勝利をつかんだ冷静な判断

 結果を見れば、転倒した4回転以外は、すべてのジャンプが加点。羽生の心の中ではさまざまな作戦と葛藤があったが、「すべてクリーンに成功した」とみなされたのだ。結果は0.03点差での優勝だった。

 2回転トーループは「1.3点」、1回転トーループは「0.4点」。どの連続ジャンプが不足しても、また無理して出来栄え(GOE)で「マイナス1~3」がついても、なしえない優勝だった。冷静な判断で「質の高いジャンプ」をそろえたことが勝因だった。

「ルッツから無理に連続ジャンプを跳んだり、ループの後に欲を出して3連続にしていたら、ミスが出た可能性があった。中国杯の反省を見事にクリアして、瞬時に冷静な判断をしていた」と阿部コーチ。
 羽生も「後半までずっと冷静に、集中が続いていた。跳びたいという自分の欲に勝ちました」と、シニアの戦い方に手ごたえを感じた様子だ。

 表彰式でもらった初めてのGP金メダル。表彰式が終わると、すぐに阿部コーチのもとに駆け寄り、金メダルをその首にかけた。
「いつもメダルを取ったら、最初に奈々美先生にかけるんです。僕のルーティンみたいなもの。自分ひとりで勝ってるわけじゃないっていうのを忘れないために」

 集中力、冷静さという大きな武器を手に入れた羽生。「グランプリファイナルと全日本選手権でも、また課題が見つかるはず。それをクリアしてもっと強くなりたい」
 GP優勝を喜ぶどころか、頭の中にあるのは次の試合で何を吸収するか。そのどん欲さこそが、これからシニアを闘っていく彼の最大の武器になるだろう。

<了>

(2011年11月30日(水) スポーツナビ)

♪ 続き ♪

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16歳の羽生結弦「どうしても世界選手権に」 日本男子トップ3に挑む 中国杯


■ベテラン勢を抑え、SP2位発進

日本のトップ3の一角を崩すのでは?と期待される16歳の羽生【写真は共同】 中国杯、フリー当日。羽生結弦は公式練習から、誰よりも多くの人目を引きつけていた。
 今シーズンオフ、東日本大震災で被災しながらも、アイスショーに多数出演することでプログラムを磨き、4回転ジャンプもほぼ完璧に身につけてきたことは、記者会見で海外の記者からもコメントを求められるほどよく知られた話だ。高橋大輔、織田信成、小塚崇彦のトップ3がそのまま世界のトップ6に入る日本男子シングル、その一角をこの若者が崩すのではないかという予想は、この夏からずっと、期待を込めて語られてきた。

 そしてグランプリシリーズ初戦、中国杯。ショートプログラムでは、難なく4回転トゥループを決めて2位。織田やジェレミー・アボット(米国)を抑えてのこの順位。しかも1位は、18歳で世界選手権銅メダリストのアルトゥール・ガチンスキー(ロシア)。勢いのある10代2人が4回転を決めて上位に立ち、ショートでの4回転を回避した実績のあるベテラン勢を抑えたという結果に、上海の会場は騒然となったのだ。

 ガチンスキーか、羽生か――。次世代のスターを決める戦いが始まるかのような雰囲気が満ちた公式練習。滑り出し、まずは体を氷に慣らしていくはずの時間帯から、羽生はせかせかと、手も足もちょっと動かし過ぎなほど動き回ってしまう。はやる気持ちを抑えきれない様子は誰が見てもはっきりと分かり、「落ち着いて!」と声をかけたくなってしまうほど。やがて曲かけの順番が来ると、ドラマチックなフリー、「ロミオとジュリエット」を、もう噛みつかんばかりの勢いで演じ始めてしまう。試合直前の曲かけともなれば、振りは軽く流してエレメンツを確認したり、ステップの気になる箇所などをじっくり音と合わせたり、という慎重な練習をする選手が多い。その中で彼は、最初から最後まで全力疾走。まるで、今この時しか自分にはないような切羽詰まった様子で、公式練習からたっぷりと演じて見せてしまったのだ。

■「勝つのは羽生」と思わせた完璧な公式練習

 しかし、ここで徐々に徐々に、彼の様子は変わってくる。何度も滑りなれたプログラムに身を任せていくうちに、はやっていた体が素直に音になじんできたのだ。体が丸ごと心臓になったように大きく鼓動するパートも、少しナルシスティックな振り付けのスローパートも、音楽と彼の間には何も邪魔するものなどないように、自然に心と体が音に染み込んでいく。さすがこの夏、60公演のアイスショーで何度も何度も滑り続けたプログラムだ。
 この曲かけ時間でひとつ自分を落ち着かせ、見ているものを安心させた後は、4回転を中心にジャンプの最終確認に入る。しかしここでまた周りをハラハラさせたのは、4回転が何度跳んでもうまく決まらないこと。転倒、パンク、両足着氷などを何度も繰り返し、もしこれがほかの選手だったら、「練習絶不調」と伝えられるだろう不安定さだ。アイスショーでの成功率8割を誇る4回転がここまで決まらないのは、やはり2位で迎えるフリー直前の緊張感からだろうか。もう見ている方が「これ以上跳ばない方がいいのでは……」などと思い出したその時、練習時間終了少し前――鮮やかな一本が決まった。

 周囲からは、おおっ! という歓声と、大きな拍手。本人も「やった!」という気持ちを大きなしぐさで表すと、その後はもう一本もジャンプを跳ぶことはない。あとはただ、何事もなかったように体を大きく動かして、気持ちをリラックスさせるために滑リ流すだけ。最後の最後、きれいに着氷した4回転のイメージだけを持って、本番に臨むつもりなのだ。「練習時間、終了です」のコールがあると、最後にはしっかりと、誰よりも丁寧なポーズで四方にあいさつをしてから、リンクを引き上げる。わずか40分、本人も心から満足している様子が伝わる、「完璧な公式練習」だった。

「結弦君、これなら勝てそうですね」。見ていたカメラマンや記者の表情も、すっかりほころんでいる。そして、「すごいな、もうこの年齢で自分をコントロールできるんだ。その方法を知ってるんですね」などという声も聞こえてくる。それは公式練習を見ていた誰もが思っただろう。国際審判も、ISU(国際スケート連盟)の役員も、たぶんこの公式練習だけで、羽生の大器ぶりに舌を巻いた。そしてほとんどの人が、「勝つのは羽生」と思っていた。フリー本番が始まり、彼がふたつ目のトリプルアクセルで転倒するまでは。

■2度の転倒に「呆然としてしまった」

本人も「呆然とした」と言う、フリーでの2度の転倒【写真は共同】 本当に、最初の関門である4回転トゥループ、続くトリプルアクセルを当然のように決めた時には、もう何も心配はいらないと思った。あとはただ、彼が言うところの「『ロミオとジュリエット』ではなく、『結弦とジュリエット』」のプログラムを楽しもう。シーズン直前、2度もロシアに渡り、ナタリア・ベステミアノワらにブラッシュアップしてもらったというプログラムを、たっぷり見せてもらおうと思った。その矢先……だった。4回転に比べれば、問題ないはずのトリプルアクセルのコンビネーションとトリプルルッツで大きく転倒。特に2度目の転倒では、立ち上がるのに少し時間がかかるほどの、大転倒だ。

「正直、2度転ぶなんて、ここしばらくやっていないようなミスでしたから。特にアクセルで失敗するなんて、何年ぶりだろうって……。自分でもちょっと呆然としてしまったかな」
 取材エリアに出てきたころには、もう何でも聞いてくれ、という開き直った表情。最難度のジャンプを跳びながらも後半に出てしまったミスは、スタミナの問題なのか、あるいは4回転が入って安心してしまったのか、という質問にも、間髪をいれずに答えた。
「体力は確かに足りないけれど、それ以前の問題だと思います。4回転が決まって、気を抜いたわけでもなかった。ただ……4回転だけに、集中し過ぎていたのかもしれません。4回転を成功できるかどうか、それだけに僕自身が重きを置き過ぎていたかもしれない」


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■羽生に足りなかったものとは

 では、4位という成績はどう感じているか。ライバルのガチンスキーも崩れ、もうひとリのライバル、宋楠(中国)に逆転されたことは?
「今は順位のことは考えられません。誰に勝ったか負けたかも、考える気分になれない……。とにかく、自分のやるべきことができなかった。他の誰ではなく、自分に負けたんです。だって4回転じゃなく他のジャンプでミスなんて、本当にダメじゃないですか。得意のアクセルで転んでなんていたら、4回転を跳んでも意味がないのに」
 最初は淡々としていた口調も、自らの話でどんどん高ぶっていくよう。そんな彼を見ていて、ああ、誰もが一目置く超新星も、やはりまだ16歳なんだなと、少し安心さえしてしまった。

 思えば私たち――日本のファンだけでなく、おそらく世界のスケート関係者も――は、羽生に大きな期待をかけ過ぎていたのだろう。それは、彼の実力を買いかぶり過ぎていた、というわけではない。国際大会で、ショートプログラム、フリーともに4回転を成功させた実力は、やはり本物だ。PCS(プログラム・コンポーネンツ・スコア)も7点台が簡単に並び、演技力や表現のスキルなどもきちんと評価されている。

 しかし、才能に恵まれ、きちんと練習を積んできたとしても、若い選手がフィギュアスケートという競技でスターダムに上り詰めるには、あともうひとつ足りないものがある。それは、「試合を戦い抜く力」だ。

■経験値不足は「言い訳」16歳で3トップに挑む  

今回、「期待の10代」2人がそろって崩れる中、上位に入ったのはベテランのアボットと織田だった。前日、若手2人に話題をさらわれ、追い込まれたフリー。そんな状況で、失敗はしても大崩れはしなかったベテラン2人。織田にこの話を聞いてみたところ、「確かに今回は、経験が僕を助けてくれた」と語った。「前にもこんなことはあったな、と、ふと思い出したんです。ミスをしたらもうメダルが取れないって状況。焦りはするけれど、でも今までもこんなこと、何度もあったんだから大丈夫、って今回は思えたんです。僕、場数だけは踏んでますからね(笑)」

 豊富な経験値、そして着実に身につけてきた試合勘というものは侮れない。思ったほどの好スタートを切れなかった羽生を見ていて、改めてそのことを思った。そして、大丈夫、彼だってこうやって、どんどん強くなるのだ、と。そのうち、何があっても失敗しないようなチャンピオンになって、憎らしいほどの不敵さで、多くのライバルたちの前に立ちはだかるに違いない。その力が十分あることは、今回もしっかりと見せてくれた。あとは彼の成長していく一試合一試合を、これからゆっくり楽しませてもらえばいいのだ。
 そんな話を報道陣が彼にしたところ、当の羽生はキッとなって言い返した。
「経験値――そんなことを言っていたら、僕は高橋さんや小塚さん、織田さんに勝てないってことになりますよ! 経験がないから勝てなかった、は言い訳です。僕は今年、どうしても世界選手権に行きたい。そのためにどうしてもファイナルに行きたい。だから次の、ロシア杯は勝ちます。今回は『まずは表彰台』って思っていた。勝つことにそれほど執着はしていなかったけれど、次は優勝しないとファイナルに行けない。ここまで追い込まれて逆に、『勝つしかない』って気持ちになれましたから」

 どうやら羽生は、私たちに「成長を楽しむ」余裕を与えるつもりはなさそうだ。
 それならば、見せてもらおう。史上最強の日本男子3トップ。高橋25歳、織田24歳、小塚22歳。何年もかけて、失敗を繰り返しながらこの地位にたどりついた3人の猛者に、わずか16歳で挑もうという無謀な高校生の、怖いもの知らずの挑戦の1年を。

<了>

(2011年11月7日(月) スポーツナビ)
(文中の写真は全てロステレコム杯にまつわるものです)






日本男子3強に食い込まんと躍進する結弦君。
「どうしても世界選手権に出たい、ファイナルに行きたい」という気合は、言葉にせずとも演技から伝わってきますよね。
活躍すると読み応えのあるコラムでも取り上げられるので、これからも結弦情報が増えそうですね。

彼の演技には我が強く勝気な性格が出ていますが、記者会見では気持ちを切り替えていながらも上辺の言葉ではなく正直な気持ちを吐露できるという、人を不快にさせず親近感を持たせる振る舞いが身についてますね。
才能に恵まれただけでなく、闘争心と愛嬌が共存した、国民的アスリートになりそうな逸材です。

2010年世界ジュニアでアベック優勝を果たし、翌年一緒にシニアデビューをした佳菜子ちゃんは、一足早く2010-2011シーズンにどちらにも出場。
ファイナルでは初出場で銅メダル、世界選手権では8位入賞を成し遂げています。

結弦君が佳菜子ちゃんを意識しているいのかは分かりませんが、私個人は若手代表として結弦君にも頑張って欲しいと思っていたので、ファイナル進出は嬉しく楽しみですo(*^▽^*)o


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