浅田真央と水蜜桃

 浅田真央選手・高橋大輔選手を中心に、
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四大陸選手権 浅田真央は3Aへ意欲、高橋大輔はSP変更

 

 

 

 



各国の新進気鋭が集まる実力戦 若手の勢いか、ベテランの戦略か

世界選手権の前哨戦ともいえる四大陸選手権が、2月8日から大阪で開催される。日本での開催は2000年の大阪大会以来、13年ぶりだ。ヨーロッパ以外の「アジア、アメリカ、オセアニア、アフリカ」の4大陸の選手が集いタイトルを争う。ヨーロッパの選手はヨーロッパ選手権(1月21~27日)でしのぎを削り、両者は世界選手権(3月10~17日)で顔を合わせることになる。
ここがシーズン最終戦となる選手にとっては来季の世界ランキングを上げる大きなチャンスであり、また3月の世界選手権に出場する選手にとっては点数の出方を見る重要なテスト大会の意味を持つ。各国3人(3組)ずつ出場枠があり、12~1月にかけて行われた国内選手権等の結果を受けてエントリーが決定。日本からは、男子が髙橋大輔、羽生結弦、無良崇人、女子が浅田真央、村上佳菜子、鈴木明子が出場する。


■男子、世界選手権並みの4回転合戦

男子は、各国から勢いある4回転ジャンパーが多数そろった。日本男子3人の実力は抜きん出ているが、各国から伸び盛りの選手がエントリーしており、世界選手権並みのハイレベルな戦いが予想される。

髙橋は、今季は試合を重ねるごとに4回転の調子が向上。フリーで2本成功させることが、来季の五輪に向けての大きな課題だという。シーズン序盤は、NHK杯のフリーで1本成功、グランプリファイナルのフリーでは2本目を成功、そして全日本選手権では2本とも片足で降りる、という具合に、試合を追うごとに調子を上げている。26歳のベテランがその経験を生かし、シーズン後半はより調子を高めてくるだろう。
羽生も、試合ごとに課題を見つけては、次の試合で克服するという急成長をみせたシーズン前半だった。目標の一つである「フリーでの4回転ジャンプ2種類」が揃ったのは、シーズン初戦のフィンランディア杯のみでまだ成功率は高くない。また、トリプルアクセルを2本とも後半に入れる難度の高いジャンプ構成、複雑で息をつく暇もない「つなぎの要素」など、自身への挑戦が詰め込まれたプログラム。それを乗り越えれば、自然と表彰台の高い所へと上がるだろう。一番のライバルは自分自身だ。
無良は今季、スケーティング力の伸びが著しい。4回転トウループとトリプルアクセルのダイナミックさはもともと群を抜いていたが、動きの固さやスケーティングの質で一歩及ばず、表彰台を逃してきた。米国で基礎から見直し伸びのあるスケーティングを身につけると、演技そのものの柔らかさも増し、4回転ジャンプの雄大さが引き立つようになった。全日本選手権3位の勢いのまま、表彰台を目指す。

最強の日本勢との表彰台争いに絡んでくるのは、4回転で高得点を稼げるケビン・レイノルズ(カナダ)やマックス・アーロン(米国)、また演技の質に定評があるアダム・リッポン(米国)、繊細な演技で魅了するロス・マイナーら(米国)。デニス・テン(カザフスタン)も波はあるがジャンプ力、演技力ともに光るものを持っている。
また中国からの2人も雄大なスピード溢れる4回転トウループの持ち主。宋楠は昨季のGPフランス杯で2位になり実力もある。今季は試合中の怪我で前半戦の結果を残せなかったぶん、四大陸選手権には気合十分で挑んでくるだろう。4回転トウループの高さは世界でも指折りだ。昨季の世界ジュニア王者の閻涵は、飛距離のある4回転トウループ、トリプルアクセルを持つ。滑りもクセがなく伸びしろがある選手で、この大会でも成長が期待される。
レイノルズは、ショートで2本、フリーで3本と計5本の4回転ジャンプを跳ぶ。4回転を2種類、ともに高確率で決められるのが強みだ。また4回転ジャンプの技術ばかり先行し、スケーティングや演技の点が伸びない傾向があったが、今季は滑りそのものも改善されている。4回転が決まれば、トップグループを脅かす存在になるだろう。
同じくマックス・アーロン(米国)も、国内選手権で4回転サルコウを2本降り、全米王者となっての参戦。パワーとスピード溢れるジャンプをどこまで揃えてくるか、楽しみだ。

やはり男子は4回転が必須の時代。日本勢は4回転以外のスケーティングや演技で差をつけているが、4回転を武器に挑んでくる海外組の勢いとの勝負になるだろう。


■女子、ジャンプは互角、スケーティングと演技力で差

女子も、世界トップスケーターとしてGPシリーズを戦ってきた日本の3選手が表彰台候補。海外勢は、ジュニア上がりで勢いのあるグレイシー・ゴールド(米国)や李子君(中国)が成長次第で表彰台争いに食い込みそうだ。

浅田は、いよいよシーズン後半戦はトリプルアクセルと、3回転+3回転への挑戦を宣言。まずは調子のいいトリプルアクセルを入れることを念頭に、年明けすぐにプログラムを微調整し、トリプルアクセルを入れる軌道に直した。すでに曲かけ練習でも降りており、今季初成功に期待がかかる
村上は、今季は徐々に調子を上げており、得意の3回転+3回転のスピードと飛距離は、世界でも指折りだ。彼女の持つリズム感とキレのある踊りの才能は、フリーのアルゼンチンタンゴと見事にマッチし、彼女の名プログラムの1つへと昇華させている。その情熱溢れる演技に注目したい。世界選手権での上位進出のために、この四大陸選手権で自信をつけたいところだ。
鈴木は、今季は波がありやや苦しんでいる。全日本選手権では4位、1月の国体も2位と、実力を発揮したとは言えない。しかし逆境でつぶれるタイプではなく、冷静に改善点を見つけられるベテランの27歳。お気に入りのフリーでは、心と身体と音楽一体となった表現で、観客を虜にしてくれるはずだ。

海外勢で最も光るのは、米国のゴールド。男子顔負けの3回転ルッツ+3回転トウループを持ち、クセのないスケーティングなど基礎力もある。プログラムの最初から最後までスピードが落ちずに、すべての技をこなせる技術もスタミナも持ち味だ。全くの無名選手から、昨季の世界ジュニア2位となり、今季はGPロシア杯2位。一気に世界のスターダムへとのし上がってきた彼女は、その波に乗ったまま四大陸選手権の表彰台へと駆け上がる可能性を十分に秘めている。
他にも米国からは、アグネス・ザワツキー、クリスティーナ・ガオがエントリーしている。GPファイナルの進出を果たしジャンプが安定しているガオ、スピードあるジャンプとパワフルな演技で元気さをアピールするザワツキーも、表彰台を狙う力がある。
また中国の李子君はまだジュニア上がりながら、将来性が光る。NHK杯ではショートで3位につけ、総合4位。可憐な演技と、洗練されたスケーティングの持ち主で、ジャンプも難しい3回転+3回転が跳べる。シーズン後半戦で大成長をみせる可能性も大きい。スケートカナダで176.45をマークして優勝した、ケイトリン・オズモンド(カナダ)もどこまで力を発揮できるか、注目だ。

女子は、ほとんどの上位選手が3回転+3回転に挑戦しており、その日の出来によって誰もが上位進出が可能。むしろ勝敗を分けるのは、演技構成点(PCS)。伸びのあるスケーティング、流れを生かした演技、詰め込まれたつなぎの要素、音楽の表現など、総合的な力を磨いてきた選手に勝利の女神が微笑むことだろう。


(キャノン・ワールドフィギュアスケートウェブ 野口美恵)


 

 

 

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高橋、羽生に「勝っておきたい」

 フィギュアスケート四大陸選手権(8日開幕・大阪市中央体育館)の公式練習が6日始まり、男子の高橋大輔(26)=関大大学院、羽生結弦(18)=東北高、無良崇人(21)=中京大=がリンクの感触を確かめた。高橋は今大会からショートプログラム(SP)の曲をベートーベン作曲の「月光」に変更。今季1勝2敗と負け越している羽生へ“対抗心”もむき出しにした。2014年ソチ五輪まで、7日でちょうどあと1年。金メダルが期待される日本男子のエース争いが熱い!

 柔和な笑みを浮かべながらの言葉に、負けじ魂が宿っていた。今季ここまで1勝2敗。エース争いを繰り広げるお互いへの意識を聞かれた時だった。羽生が「よく『4度目の激突』と書かれているけど、気にしないようにしてる。常にベストを尽くせることが大事」と“大人な”返答をした一方、高橋は「世界選手権に向けて、ここで勝てば2勝2敗。できれば勝っておきたい。そうなれば自分自身も面白い。皆さんにも楽しんでもらえたら」と、逆に対決ムードをあおってみせた。

 対策は施してきた。今季はSPでハイスコアを連発する羽生に差をつけられることが多かったが、今大会からSPをこれまでの「ロックンロールメドレー」から、ベートーベン作曲の「月光」に変更。ニコライ・モロゾフコーチから提案があり「これまでのものも悪くないけど、点が出にくい雰囲気があった。久々のクラシックだけど、今まで以上に伸び伸び滑れるプログラム」。公式練習では激しいピアノの旋律に乗り、見事なステップを披露した。


 ソチ五輪まで、7日であと1年。ソチでの引退を明言している26歳にとって、それは残りの現役生活へのカウントダウンが始まったことを意味する。「本当に早いですね。無駄なことがないように、残りのスケート人生をやっていけたら」。思い描く最高のフィナーレまで、主役の座は譲らない。

(デイリースポーツオンライン 2013年2月7日)

*文中の下線は管理人による

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